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メンバー(卒業生)

佐々木 陽丞(Sasaki Yosuke)

(平成23年3月 修士課程卒業)

研究室の思い出

進学に迷う学生さんに中山研究室を紹介するならば、この一言に尽きると思います。
「真剣に研究に取り組みたい学生にとって、最も適した研究室の一つである」。
私は、副作用の少ない抗がん剤(分子標的薬)の創薬に、研究を通して貢献したいと思っていました。その手段として分子生物学(特に細胞の増殖や分化の研究)が有効だと考え、更に、やるならとことんやりたい!と思い、中山研究室の門を叩きました。現在振り返るとその選択は正解だったな、と確信しています。何より、学生の成長をサポートする環境が整っています。

入学当初は、毎週の課題(進捗報告会、論文抄読会)をこなすだけでも精いっぱいでした。それは、とても高いレベルのものを求められるからです。その上、実験も最初はうまくいかず、情けない話ですが、何度か挫けそうになりました。しかしながら仲間や先輩、先生方は根気よくアドバイスをくれました。元気がない時はご飯に誘ってくれ、話をじっくり聞いてくれ、励まし、背中を押してくれました。それが私の力になり、途中からはワクワクしながら研究ができていましたし、最終的には自分でも面白いと思える修士論文を書き上げることができました。その過程で、長期的ビジョンを立てて短期的・具体的な行動に落とし込む作業や、失敗した経験に修正を加える作業を何度も何度も繰り返し、結果として、目的を達成するための方法論、頑張り方を学ぶことができました。

本当に貴重な2年間だったと思います。現在、私は商社の医薬部門で働き、医薬品の売買や、企業の投資に関わる仕事をしています。まだ社会人になって間もないですが、この経験、すなわち目的を明確にして行動計画に落とし込むという作業を繰り返した経験が、仕事のあらゆる場面で武器になっている感触があります。中山研に来て良かった!!
ご指導いただきました、中山先生を始めとした先生方、先輩方、本当にありがとうございました。今後、社会に貢献するべく、情熱をもって仕事を頑張りたいと思います!!