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メンバー(卒業生)

Lena Rani Kundu(レナ ラニ クンドゥ)

(平成23年4月〜26年3月 助手)
(現)アステラス製薬 研究本部 再生医療ユニット

研究室の思い出

バングラデシュ出身のLenaです。中山啓子研究室には博士研究員として3年間在籍しました。実は学生の頃から中山研に興味を持っていて、研究内容はもちろんのこと、学会やセミナーで啓子先生とお話をするたびに一緒に仕事をしたい気持ちが強くなり、博士課程修了後来ることになりました。しかし、楽しみにしていたその仕事始めの3週間前に東日本大震災がおこり、研究どころか生活も含め全てが果たして大丈夫なのか、という危機に直面してしまいました。でもそのような不安を吹き飛ばして大震災からわずか数週間以内に研究を開始できたのは啓子先生の強い決心と励ましがあったからだと思います。研究から生活面でなにか困ったことがないかと常に考えて下さった啓子先生に心から感謝しています。毎日の実験にジャーナルクラブ、個別ミーティングに全体ミーティング、求められたのは高いレベルの研究思考。密に議論しながらアイディアを出す、実験をして仮説を確かめる、そして結論に導いて次のステップに繋げるという研究の基本を学ぶ非常に良いトレーニングができました。また、出産と子育てをしながらも研究を続けられたのは、本当に研究室の皆さんのご理解と協力があったからこそだと思っています。学生の頃は思う存分研究に時間を費やすことができましたが、育児をしながら研究するのはハードルが高く、定時までにすべてを終わらせないといけないプレッシャーの日々。そのような中でレベルの高い研究が求められていたので、いかに限られた時間の中で効率よく研究できるかを常に考える良い訓練が出来たと思います。なんでもフレンドリーに相談できるという環境が心強かったです。研究の道のりはつらいことが多いけどそれを楽しく過ごせた、一歩成長できたのは本当にみなさんのおかげだと思っています。そして、この環境を築き上げた啓子先生を上司として人間として尊敬しています。とても充実した成長の実感できた3年間でした。

今は製薬企業で研究を続けていますが、研究の基本はどこも一緒だと感じている毎日です。向かっているゴールは別ですが同じ研究者同士の仲間としてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

皆さんの益々のご活躍をお祈り申し上げます。